2009年11月1日日曜日

魔都上海(3日目)

行きの道はすいていたのに、周圧からの帰り道は渋滞。

暗くなってから上海に戻って、南京西路の小揚生煎館に生煎を食べに行く。生煎とは焼いた小籠包のこと。外がカリッとしていて中からスープがこぼれおちてくる。いつも行列の人気店で、最初にお金を払ってから行列に並ぶのだけれど、お金を払うのに並んでいるとどんどん後ろからお金を差し出す手がのびてきてそっちが先に処理されてしまう。せっかちだ。

なんだかホテルの部屋には帰りたくないので、どこかジャズでも聞けるバーにでも行こうと妹を誘った。

というのも実はその日、明け方に目が覚めると部屋の中を歩き回るたくさんの足音が聞こえた。あれ?と思いながらじっとしていると窓側だった私のベッドの片側でごろりと人の重さでベッドが沈んだ感覚がした。わ!と思って横に寝ている妹に話しかけようと思ったら、身体が動かない。いわゆる金縛り。身体が動くようになって少しうらめしい気持ちでグースカのんきに寝てる妹を見ながら朝を迎えたのだ。

福州路にあるHouse of blues & jazzは香港の俳優がやっているというお店。生演奏のジャズが聞けるというお店の中に入ると金融関係と思しき西洋人男性たちが葉巻を吸い、シャンパンをのんでいる。その横の女性たちはアジア人欧米人含め、え?見えちゃうよという深いスリットのスカートや黒いエナメルのトレンチコートといういかにも夜の商売な格好。魔都上海、世界中から来た夢見る男女がジャズのリズムに身をまかせた夜の都市。その片鱗を観賞しながら食べたシーザーサラダのレタスが新鮮でフォークが進む。ベルギービールで気持ちよくほろ酔い気分で店を後にした。四馬路から南京東路へ歩いて行く道は人気がなく、租界時代の建物が街灯のあかりにひっそりと浮かび上がる。

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