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2011年9月23日金曜日

Café la Habana

レイナルド・アレナスの自伝的作品「夜になる前に Antes que anochezca」をもとにした映画にでてくるハバナのシーンのいくつかはメキシコのユカタン州のメリダで撮影されている。

そんなメリダのセントロにあるのがCafé la Habana。たぶん50年代から営業しているこの店のウェイターは驚くほど愛想がないし、とりわけサービスがいいわけでもないのだけれど、24時間営業で、無料でwifiもコンセントも使えて、割としっかりとしたコーヒーが飲めるし、ちゃんとスイカなどの生のフルーツジュースもあって、かつ、手堅い味の軽食の種類もかなり豊富で、値段も普通、しかもテーブルには小さい観葉植物まで置いてある。これだけやる気のなさそうなウェイターのおじさんたちがどうやってこの居心地のいい空間を維持しているのかは常に疑問に思っているのだけれど、やる気はないけれど仕事はしっかりきっちりやるというのがわたしには理想的で、東京にもあったらいいのにといつも思う。

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2011年9月7日水曜日

Sweet Watermelon Tea

確か私が子供の頃のテレビは「もし地球が明日終わるとしたらあなたは最後の晩餐になにを選ぶか」というような内容で2時間の特番(!)をやっていたし、アメリカの刑務所では死刑囚が最後の食事に好きな食べ物を選ぶことができるというけれど、西瓜ジュースが今のところ私の答え。日本では夏に限られた店だけでお目にかかることのできるメニュー。今年の夏は一度しか飲めなかったけれど、シアトルズベストコーヒーで今年の夏の限定メニューだったのがスイカジャバクーラーというスイカのフラペチーノ。ただでさえ水っぽい西瓜に氷!と思いながら作る過程を凝視していると、ベースになるのは生の西瓜ではなくて西瓜シロップ。いざ飲んでみると確かに西瓜の風味はするけれど、思っていたよりキュンと甘酸っぱい不自然な味がして驚いた。リチャード・ブローティガンの「西瓜糖の日々」を読んだときに私が思い浮かべていたのは生の西瓜ジュースの柔らかい甘さだったのだけれど、実際の西瓜糖は人工的で、でも原始的な人工っぽさでなぜか少し懐かしさを感じさせる不思議な味。でも、こっちの方があの文章にしっくりくる味かもしれないと妙に納得した。

そして数日前、サンフランシスコで道を一本間違えて1時間ロスしてやっとBrenda’s French Soul Foodにたどり着くとすでに店の前には人だかり。それからさらに1時間、1人で並んだ目的は sweet watermelon tea。「西瓜+紅茶」は初めての体験で、紅茶のいいところと西瓜のいいところが調和していると、今まで林檎や檸檬などの果物と紅茶の組み合わせに批判的だったことを忘れて、もはや西瓜バカとしかいいようのない感想を抱き、これからは機会があれば積極的に飲んでいきたいと思った。朝食に頼んだのはEggs BenedictとCrawfishのベニエ(ドーナツのようなもの)。周りの人がみんなニコニコおいしいおいしいと言いながら食べているのが印象的なお店で、量が多くて1人で全部は食べきれず半分以上残してしまったけれど、レビューで4つ以上の☆と「想像を超える味」と絶賛されているお店だけあって初めてアメリカのレストランで心からおいしいと思った。しかし、このお店だからこそwatermelon teaもおいしかったんだろうかと疑問を抱きつつも、もし今度なにかの本にwatermelon teaという記述が出てきたら思い出すのはこの味。

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2010年1月16日土曜日

カルペンティエル地下文学賞

神宮前でおいしい蕎麦を食べて身体が温まってからロータスでカスタードと林檎のシブーストとコーヒーを楽しんでいると、カルペンティエル地下文学賞という名前が目に飛び込んできた。名前を聞いたことがあるけれど、一度も読んだことはないキューバの作家だ。

チラシを手に取ると、それは菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラールが2月の初めにライブをやるという告知。<色男による(ペペ)/砂糖漬けの、拷問(トルメント・アスカラール)>という名を持つ、世界でも類を見ない奇妙な編成のオーケストラ(ピアノ、ウッドベース、二群のパーカッション、弦楽四重奏、バンドネオン、ハープ、そして菊地によるサックス/ヴォーカル/コンダクツの11人編成)。


菊地成孔とペペ・トルメント・アギラール_ルペ・ベレスの葬儀

ルペ・ベレス、Lupe Vélez(1908-1944)はアメリカで活躍したメキシコ人女優。不倫の末に妊娠してしまい、睡眠薬を飲んで自殺した。花を敷き詰めたベッドに横たわっている死体が発見されたとか、睡眠薬の過剰摂取による嘔吐で意識が朦朧としたままトイレに頭をつっこんで溺死していたなど、その死には諸説あるという。


書店で探していた本をみつけると、菊地成孔の本が横に並んでいることがよくある。今まで敬遠してきたけど、上の映像をみて読んでみようかなと思った。でもそれより、カルペンティエルを読もうかな。

2009年9月9日水曜日

ハレーハレークリシュナハレー

東京の緑と道は夜に浮かび上がる。昼間みたい。





夜7時に仕事が終わってから餃子のおいしいお店の高田馬場駅前店に行った。水餃子も焼餃子もおいしいけれど、高田馬場のお店は水餃子のスープに野菜がはいってて心持ちヘルシー。油も少なめ。餃子とビールで乾杯!

そして、奥にある謎の分厚い本の正体は。。



なな、なんとバガヴァット・ギーター。インドの聖なる書。



時は少し遡って、仕事後に集合した友人の右手には謎の分厚い本。

チラリと横目で見て、辞書かしら?まさか聖書?と心の中で思っていると友人が語り出した。仕事前に近くの公園でタバコを吸っていると、近寄ってきた若者に「タバコ1本ちょーだい」と言われたのであげたのだという。

しばらくすると、「もう1本ちょーだい」と言ってきた。正直「え、なんで?」と思ったけれど、めんどくさかったのでもう1本あげた。すると、彼は「お礼に」とこの分厚い本、バガヴァット・ギーターを置いて行った。本と一緒に残された言葉は「いらなくなったらだれかにあげて」。



さて、次はだれの手に?

2009年8月30日日曜日

カレーとサンバ

すごいすごいお腹がすいてちょっと気が遠くなったら頭の中にカレーが浮かんできて「ああ!」と思って、前から気になっていた御徒町のインドカレー屋に行くことに決めた。

階段をはずみをつけて地下に降りると薄暗い店内には誰も客がいない。ちょっと躊躇。でも、今日の空腹にはそんなこと関係ない。ドアを開くと奥の方から「いらっしゃいませ」とこちらをみつめる強い眼差し。目力にちょっと怯むもチキンカレーを頼んだ。ひたすら食べた。がつがつ食べた。おいしかった。

お腹が空いてる時食べたいものがわかっててしかもそれが食べられるっていうのは幸せ。



昨日は友人が踊るというので浅草サンバカーニバルを見にいって自分のバッドオーガナイザーぶりを再認識。通り過ぎてからその友人が参加するチームだったと気付く始末。チラリとそれらしき姿を見たような気がしたと思ったのだけれど。

サンバってこういう踊りだったかな?と思わないでもないけれど、なかなか凝った衣装など見てるのは楽しかった。特に鼓笛隊みたいな人たちがキュート。ぎらぎらと太陽に照りつけられて汗を流しながら太鼓を叩き歌う姿に自分も参加してみたいかもと思ったくらい。でも、周りのすごい高そうなカメラを持った男の人たちは鼓笛隊たちがやってくるとカメラを下ろす。そして、露出度の高いサンバダンサーの女の人たちが来るとカメラを掲げる。ああいう高性能のカメラの使いみちってそういうことなんだなーと感心した。まぁ、確かに絵になるけれど。





10月にエジプトに行くことになった。もしかすると半日モスクワ観光もできるかもしれない。すごく楽しみ。聞くところによると、モスクワの地下鉄ってすごいみたい。

2009年8月10日月曜日

サラームアリコム



今エルサレムにいると、長いこと連絡をとっていなかった友人からメールが届いた。大人の階段を足音もたてずスマートに上っていく彼女に実は憧れている。すっきりしたその文面はとてもきれいな日本語で、来年までエジプトにいる予定なので遊びに来ればいいと言う。エジプトなんてあまり考えたことなかったけれど、おもしろそう。とりあえずガイドブックを買ってみた。

都内に大雨洪水警報の中、今日は日暮里「ざくろ」でペルシア料理ランチ。待ち合わせ前に友人とお互いにメールで探り合い。「中止」という決定的な言葉がどちらからも出ず、どしゃ降りでも決行。会ってから話すとお互いに五分五分の気分だったという優柔不断なふたり。でもすぐに晴れた。最近なんだか空とは相性がいい。

ひとり600円のランチはボリュームたっぷり。ディナーの時間帯の異様なハイテンションで有名な店主アリさんもランチの時間には比較的普通。友人が欲しかった薔薇水は残念ながら売り切れだった。でも、来る前日に電話すれば用意しておいてくれるという。過剰なサービス精神が人に誤解を与えることもあるかもしれないけれど、とても真面目な人だと思う。

2009年7月16日木曜日

日々の泡

初めてのアルゼンチン料理
ブエノスアイレスに行ってみたい気持ちがまたすこし強火になった。





みたままつり@靖国神社。
お行儀よく並ぶ大量の提灯には、国家のために死んだ英霊の魂が宿っているとか。政治的立場はともかく提灯のぼんやりとした光の中に浮かび上がる夜店の屋台と大量の人。だれかが混ざっていてもおかしくはない。



2009年5月31日日曜日

板橋のラスベガス


レッドロブスターで高校時代の友人の誕生日会。仕事の都合で1時間以上の遅れ。池袋で心が折れてあきらめそうになったけれど、電話をしたら待っているという。少し黄ばんだ蛍光灯の東武東上線各駅停車に揺られて、上板橋まで。友人のアバウトな指示に従って着いたのは、落ち着いたジャズの流れるアメリカンな装いの店内。向かいにはトヨタレンタリースとパチンコ店のまばゆい光。



なかなか会う機会のない友人というのは過去からの使者、または刺客ともいうべきもの。時間の経過とともに封印したはずの記憶が突然現在に甦る質問というのは想像以上に暴力的。痛くないけれど、やたら血が出る大人ニキビみたい。その点、この日のメンバーは7年ぶりだったり、前に会った時のことが思い出せなかったりしても、軽く「ひさしぶり」の一言でOK。もう子供が3人いて、最初の子がもう小学生だったり(その夜は子供達に、大人しか行けないすごく面白い所に行くといって家を出てきたらしい)、ほかの一人は知らない間に結婚離婚していたりもするのだけれど。

今度出席する結婚式で吹奏楽部で一緒だった花嫁とともにエアートランペットをしようかなと思っていると誕生日の主役が言う。結婚式に勇猛なトランペットの音色を、しかもエアーで。笑いが止まらなくなったけれど、せっかくなのでレッドロブスターの昔のCMの曲を歌いながらみんなでエアーセッション。



今度会うのは一体いつだろう?

2008年7月27日日曜日

波斯料理。

おひとりさまブログを始めたにも関わらず、
何らかの会に参加させてもらうことの多かった7月。

ペルシア料理もそのひとつ。
最後に飲んだチャイのカップに謎のひげのおじさん。


初めて吸った水煙草の器にも彼。

はじめての水煙草はオレンジ味。クッピーラムネのような味。

場所は高円寺。レストラン&バー、ボルボル

初めて見たベリーダンスも素敵でした。