2011年9月23日金曜日

Café la Habana

レイナルド・アレナスの自伝的作品「夜になる前に Antes que anochezca」をもとにした映画にでてくるハバナのシーンのいくつかはメキシコのユカタン州のメリダで撮影されている。

そんなメリダのセントロにあるのがCafé la Habana。たぶん50年代から営業しているこの店のウェイターは驚くほど愛想がないし、とりわけサービスがいいわけでもないのだけれど、24時間営業で、無料でwifiもコンセントも使えて、割としっかりとしたコーヒーが飲めるし、ちゃんとスイカなどの生のフルーツジュースもあって、かつ、手堅い味の軽食の種類もかなり豊富で、値段も普通、しかもテーブルには小さい観葉植物まで置いてある。これだけやる気のなさそうなウェイターのおじさんたちがどうやってこの居心地のいい空間を維持しているのかは常に疑問に思っているのだけれど、やる気はないけれど仕事はしっかりきっちりやるというのがわたしには理想的で、東京にもあったらいいのにといつも思う。

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2011年9月18日日曜日

シカ

もうひとつチリのグループ、Astroのもうすぐ発売されるアルバムの最初のシングルだそうです。

Astro_Ciervos

2011年9月17日土曜日

Los adolescentes

Mariana MontenegroとMilton Mahanによるチリのデュオ。Dënverという名前はケルアックのオンザロードからとったらしいけれど、キャッチーなリズムが耳に残るこの曲のタイトルはlos adolescentes、英語でいうところのteenager。思春期のエッセンスの切り取りかたがずいぶんおしゃれでよくできた印象のビデオ。


Dënver_Los Adolescentes


El Guincho_Bombay

とあるページでLos Adolescentesのビデオはバルセロナの宅録アーティスト(こんな言葉あるのね)El GuinchoのBombayの真似じゃないかと話題になったと書いてあったけれど、手法は似ていてもテーマが違えば別物では?と思いました。

2011年9月15日木曜日

パルプ

死神が探していた作家はセリーヌだったのか!知らなかった。
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2011年9月7日水曜日

Sweet Watermelon Tea

確か私が子供の頃のテレビは「もし地球が明日終わるとしたらあなたは最後の晩餐になにを選ぶか」というような内容で2時間の特番(!)をやっていたし、アメリカの刑務所では死刑囚が最後の食事に好きな食べ物を選ぶことができるというけれど、西瓜ジュースが今のところ私の答え。日本では夏に限られた店だけでお目にかかることのできるメニュー。今年の夏は一度しか飲めなかったけれど、シアトルズベストコーヒーで今年の夏の限定メニューだったのがスイカジャバクーラーというスイカのフラペチーノ。ただでさえ水っぽい西瓜に氷!と思いながら作る過程を凝視していると、ベースになるのは生の西瓜ではなくて西瓜シロップ。いざ飲んでみると確かに西瓜の風味はするけれど、思っていたよりキュンと甘酸っぱい不自然な味がして驚いた。リチャード・ブローティガンの「西瓜糖の日々」を読んだときに私が思い浮かべていたのは生の西瓜ジュースの柔らかい甘さだったのだけれど、実際の西瓜糖は人工的で、でも原始的な人工っぽさでなぜか少し懐かしさを感じさせる不思議な味。でも、こっちの方があの文章にしっくりくる味かもしれないと妙に納得した。

そして数日前、サンフランシスコで道を一本間違えて1時間ロスしてやっとBrenda’s French Soul Foodにたどり着くとすでに店の前には人だかり。それからさらに1時間、1人で並んだ目的は sweet watermelon tea。「西瓜+紅茶」は初めての体験で、紅茶のいいところと西瓜のいいところが調和していると、今まで林檎や檸檬などの果物と紅茶の組み合わせに批判的だったことを忘れて、もはや西瓜バカとしかいいようのない感想を抱き、これからは機会があれば積極的に飲んでいきたいと思った。朝食に頼んだのはEggs BenedictとCrawfishのベニエ(ドーナツのようなもの)。周りの人がみんなニコニコおいしいおいしいと言いながら食べているのが印象的なお店で、量が多くて1人で全部は食べきれず半分以上残してしまったけれど、レビューで4つ以上の☆と「想像を超える味」と絶賛されているお店だけあって初めてアメリカのレストランで心からおいしいと思った。しかし、このお店だからこそwatermelon teaもおいしかったんだろうかと疑問を抱きつつも、もし今度なにかの本にwatermelon teaという記述が出てきたら思い出すのはこの味。

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