2008年7月27日日曜日

波斯料理。

おひとりさまブログを始めたにも関わらず、
何らかの会に参加させてもらうことの多かった7月。

ペルシア料理もそのひとつ。
最後に飲んだチャイのカップに謎のひげのおじさん。


初めて吸った水煙草の器にも彼。

はじめての水煙草はオレンジ味。クッピーラムネのような味。

場所は高円寺。レストラン&バー、ボルボル

初めて見たベリーダンスも素敵でした。

デザインというもの。


東京藝術大学大学美術館でやっていたバウハウス・デッサウ展にそのオレンジ色のチラシに惹かれて行ったのは、7月の初め。

”1919年にドイツ、ヴァイマールに誕生した造形芸術学校、バウハウス。ヴァイマール、デッサウ、ベルリンと拠点を変え活動し、1933年、ナチスの台頭とともに閉校を余儀なくされたバウハウスは、やく75年経った今も、世界中のデザインや建築に影響を与え続けています。”

自分が興味を持っている分野ではいつだってある程度のアンテナは張っているつもりなのに、
ある日急にドアが開いて風通しがよくなったかのように今まで見えてなかったものが見えるときがある。

そういう時って、ワクワクする。今回もまさにそういう感じ。

こ、これ、が、デザイン、と、いうもの、なの?

タイポグラフィー、字を見て興奮。
文字が意味持つから、ではなくて。
字の造形、形、線そのもののちから。

2008年7月20日日曜日

おひとりさま映画祭。

ひとりで東京国際レズビアン&ゲイ映画祭に行ってきた。
というと、結構驚かれるのだけれど。

その紹介作品の中のミュージカル率の高さを思えば必然でしょ。

観たのは。

WERE THE WORLD MINE シェイクスピアと僕の夢

ミュージカル好きのゲイの男の子ティモシーが学校の授業で
シェイクスピアの『真夏の世の夢』で妖精パックを演じることに。
台本にでてくる伝説の媚薬のレシピを偶然見つけたティモシーは、
まず薬で学年の人気者ラグビー選手を自分に夢中にさせ、さらに町全体を。。。



会場で思わず笑ってしまいました。
だって、ティモシーの妄想で授業中にクラスメイトが踊りだしたりするんだもの。

『バッド・エデュケーション』を観たときには、
その男子だけの閉塞的な空気に、女子の入る余地が全然なくて観終わった後に呆然としたけれど、
『シェイクスピアと僕の夢』は観終わった後に、楽しい気分になれた。
(ただ、ティモシーの憧れの彼が見目麗しいだけという感じが気に入らなかったけれど)

でも、問題はその後に観た、

LES CHANSONS D'AMOUR 愛の歌、パリ

なんだか、意味がわからなすぎて要約もできない。。。

次の日の午前中も、その意味のわからなさが頭の中をグルグル廻る。
フランス映画って、意味がわからない意味がわからないってよく言うけれど。
この意味のわからなくてグルグルするのを愉しめばいいってことなのかな?



でも、最近日本で公開されるフランス映画って、
『○○○、パリ』とか『パリ、×××』という邦題が多くて、??と思っていたのだけれど。
この映画で納得。あの街って、匿名の出演者というか、主演と対当する存在感。

時間が合わなかったのだけれど、
スペイン映画のCHUECATOWNも観たかったな。”熊系”カップル。

2008年7月7日月曜日

デイドリームビリーバー。

おひとりさま生活の落し穴。それは白昼夢。

なんだかおかしい!!
と思うような場面に遭遇しても、それを共有する人がいないため、
どこまでが本当でどこまでが自分の脳のなせる業なのかわからないというもの。

例えば、
東京の最先端のどまんなか、表参道ヒルズの前を
もんぺにほっかむりの小さいおばあさんがトテトテ歩いてるのを見てしまうとか。
目をゴシゴシふいて確かめなおしたくなってしまう。古典的だけれど。

下町の町屋で、今川焼屋さんの前で野菜を売ってたり、
日暮里から大きな行李を担いで山手線に乗ってくるもんぺ姿のおばあさんを見ても自然な感じなのに。

会員を集ったところ、身の回りには予想外にたくさんのおひとりさまがいて。
やはり白昼夢に遭遇することもある様子。

電車で自分の前に村上春樹そっくりの人が村上春樹の本を読みながら座っていた。とか。

仕事中でいつもとおる通路で、壁しかないはずの所にある日ドアがあって
そこからおじいさんが2人出てくるのを見た。という話など。

私の持論はとくに低血圧の時に白昼夢に邂逅する確率は高くなるような気がするというもの。
自分ひとりしか見ていないから、うまくその感覚を説明できなくてもどかしいのだけれど、
なんだか妙に味わいがあるおひとりさま白昼夢。

ぜひともいろんな人のデイドリーム体験知りたいものです。

2008年7月5日土曜日

サンパウロとベルリンと東京。

今日はサンパウロに行ってきた。

といっても、本当のサンパウロは地球の裏側。




私が行ったのは東京の浅草のサンパウロ。


バナナジュースを飲みながら、ケストナーの『エーミールと三人のふたご』を読んでいたのだけれど、

(浅草のサンパウロでベルリンの話を読むってなんだかごちゃごちゃしてていいと思う)。

こんな記述があってうれしくなってしまう。

「ぼくは、市電の一七七番に乗って、シュテーグリッツに行くところだった。
べつに、シュテーグリッツに用事があったわけではない。
ぼくは、自分が知らない、知り合いもいない町を散歩することが好きなのだ。
そうすると、なんだか外国に来たような気がする。
そして、しんそこひとりぼっちでさみしくなると、急いで家に帰って、リヴィングでとっくりとコーヒーを楽しむ。」




そうそう。これが、おひとりさまの醍醐味。