2009年11月24日火曜日

埃の国(エジプト2日目)

さて、日が昇るとカイロの街並みってば茶色。さっそくバスマさんというエジプト人の女の子といっしょに考古学博物館へ。バスマさんの名前はSMILE、笑顔という意味だそう。

入場料は60ポンド。エジプト人なら1ポンド。60倍。館内はすごい人で、世界中からの観光客に各国語を操る多数のエジプト人のガイド。予想外に中国人が多くて、日本人はほとんど見かけなかったけれど、若いエジプト人ガイドが見事な発音の北京語で説明する姿に少し胸がときめいた。意外性というやつ?

人も展示品も多くて、すばらしいのにありがたみがない。ツタンカーメン王の黄金のマスクが展示されている部屋では壊れかかったエアコンが工事中のような大きい音をドドドとたてていた。ミイラ室に入るにはさらに100ポンド。バスマさんは文化人類学を専攻しているのでタダ。1ポンド20円ほどだけれど、ミイラ室に2000円の価値はなかったかも。それよりも、お金を払わないで見られた動物のミイラ室の巨大なワニのミイラがおもしろかったし、壁に並ぶ4段ベッドみたいなのに無造作に置かれたエジプトのグレコ・ローマン時代のミイラは人の形をした包帯のかたまりとグレコ・ローマンの肖像画の組み合わせが不気味な魅力。

お昼にマクドナルドで食べたマックアラビーヤはエジプト限定メニュー。イスラム教の国だから豚肉を食べないので、鶏肉と牛肉のどちらかを選べます。値段は日本とほとんど変わらないかむしろちょっと高いかも。



その後友人とバスマさんと別れて、ルクソールまでの電車のチケットを買いにラムセス駅へ。

チケット売り場を探して少しうろうろしたけれど、プラットフォーム11に行けと言われて無事に2日後の夜に出発する切符を購入、その後カイロの街中を少し散策。

夕飯はイエメン料理レストラン。殺風景な店の中に入ってテーブルに着くと奥から大きな紙を2枚持ってきてバサッと敷いてテーブルクロスに。注文を頼むと、最初にでてきたのはボンとテーブルクロス代わりの紙の上にそのまま置かれた四つ折りの焼きたての大きくて平べったいパン。塩が効いててとても美味しい。豆料理も美味。食後のロイヤルミルクティーも濃厚で美味しゅうございました。ごちそうさま。

2 件のコメント:

  1. つい、読んじゃいます。

    グレコ・ローマンの肖像画はなぜだが、Frida Kahlo
    を彷彿とさせます。

    メキシコもミイラ多いよね。有名な博物館あった?
    むかーし、上野の科学博物館で見たのは
    メキシコ産だった。

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  2. 霊厳寺さん

    コメント嬉しいです:)

    Frida Kahlo、確かに。あの人妙に男らしいですしね。
    私は上野で一度見たミイラはペルーのでした。まだ人間らしさが残っていてエジプトよりもおもしろかったかも。

    メキシコも確かグアナファにミイラ博物館が。土地が乾いているので普通に埋葬してもミイラになっちゃうので、だったら展示しちゃおうぜ、ということでできたと大学の授業で説明されましたが本当かしら?

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