2009年9月28日月曜日

¿Así Que Estás Llorando Por Tu Charro?

また一週間が過ぎた。速い速い。ブログに書いておこうと思うこともいっぱいあるのに時間がない。

たとえば、先週の月曜日にラテンビート映画祭で観たのは「命を燃やして(Arráncame la vida)」。今度はメキシコ映画。



主人公カタリーナが15歳で結婚したのは革命で将軍になった男。年の差は20ほど。革命の成果が「制度化」されていく中で夫は政治家に転身し州知事になる。夫が本当に目指しているのは大統領、そのためには手段を選ばない。結婚した頃には盲目で見えなかった彼の真の姿が大人になったカタリーナには見えるようになってくる。そんな時に出会ったのは才能あふれる若き指揮者。
さあ、どうなる。

メキシコの偉大な作曲家Agustin LaraのArráncame la vidaという曲に着想を得たAngeles Mastrettaの小説が原作。メキシコ映画史上最高の製作費という鳴物入りのこの映画だけれど、必要以上の性描写はやはりメキシコ映画。そして、物語の縦糸と横糸がゆるくて、ちぐはぐに終わったという印象だった。そういえば、『赤い薔薇ソースの伝説(como agua para chocolate)』を観た時にも鑑賞後に残ったのは同じようなちぐはぐ感。
これがメキシコの時代劇なのかな。



上映前に流れていたメキシコ観光プロモーションビデオ。メキシコに行きたくなります。

2009年9月23日水曜日

あたらしいカメラ





コンパクトカメラではものたりない。でも一眼レフはちょっと背伸びしすぎ。というわけで、オリンパスのデジタルカメラ、camedia SP-565UZを買った。なんちゃって一眼。

ボタンの数が増えたから、きっと撮れる写真の幅も広がったはず。でも、いざ撮ってみると期待していたような色がでない。

どうやったらもっと鮮やかな色が出るんだろう。

2009年9月21日月曜日

ESTAR DE RODRIGUEZ

この半年通っていた学校のクラスメートDIEGOさんに教えてもらった慣用句、estar de Rodriguez。「(妻子などが避暑などに出かけて一時的に)単身生活をする」という意味。でも、なんでロドリゲスなんだろうとこの前メキシコの人に訊いたら、メキシコでは聞いたことがない言い回しだという。スペインの表現なのかな。

フラメンコを愛するだけでなくアルゼンチンタンゴのリズムにも身をまかせ、奏でる音色はバンドネオン。さらには津軽三味線を嗜み津軽民謡を唄う、とてもクールな人生の先輩。そんなDIEGOさんが南米に滞在していたときの先生かつ友人であるカンタオーラ、Claudia Montoyaがこの10月に来日します。

クラウディアはアンダルシア移民の娘でフラメンコの一家に育ち、アントニオガデス舞踊団の今の座長でアルゼンチン生まれのアドリアン・ガリアとは幼馴染み。ブエノスアイレスではトップクラスの歌い手で連日市内のタブラオにレギュラー出演している他、大きな劇場等でも時々ショーをやっていて、特にブレリアは素晴しいの一言に尽きる、とDIEGOさん談。

日本だけでなく世界中で人気があるフラメンコ。南米、特にアルゼンチンでも首都ブエノスアイレスで近年タブラオが増え、フラメンコブームが到来しているそうです。アルゼンチンのフラメンコはあまり知られていないけれど、イタリア移民やスペインからの移民が多く、同じスペイン語の国ということもあって、非常にレベルが高いのだとか。スペインの著名なアーティストもアルゼンチンをよく訪れているようです。そんなアルゼンチンで、大活躍しているグループがやってきます。

アリシア&ネストルフラメンコ舞踊団 公演「情熱のフラメンコ!」

10月 2日 金  西新井文化ホール  
10月 3日 土  浦安市民文化会館  
10月 4日 日  調布 くすのき文化会館
10月 6日 火  栃木県総合文化センター  
10月12日 月  三郷市民会館
10月14日 水  御殿場
10月16日 金  ウエスティ(堺市立文化会館)  
10月18日 日  滋賀県守山市民ホール  
10月21日 水  芦屋市民センター
10月27日 火  茅ヶ崎市民会館  
10月28日 水  前橋市民会館  
10月30日 金  カメアリリオホール  
10月31日 土  小平市民会館


Flamenco Nestor Spada & Alicia Fiuri_Romance


Claudia Montoya_Cante Sagrado Fragmentos

私も一度行ってみようと思っています。

2009年9月20日日曜日

シルバーウィーク前半

クーデターが発生したベネズエラで銃声が間近で聞こえるような混乱の中どうやってコロンビアに逃げたのか、という友人の話を聞いてもうひとりの1年ぶりにメキシコから帰ってきた友人が「それと比べるとメキシコのブタインフルエンザなんてたいしたことなかったね」と言った。

コーヒー1杯だけで4時間話した金曜の夜。ほかにもいろいろ話したけれど、テニスのラリーみたいなスピードとゆさぶりのある会話がおもしろかった。

土曜日にラテンビートフィルムフェスティバルで観たのは「サンティアゴの光(LA BUENA VIDA)」。チリの首都サンティアゴを舞台にした群像劇。

「誰もがどうしようもなく不器用で、足りない物が沢山ある上、毎日何かを失っていく。それでも淡々とした日常の中で大事なことに気づく瞬間があるから、きっと生きている」、東京が舞台でも違和感がない話かもしれないけれど、とても印象的だったのが光の色。

世界中どこの都市でもそこにしかない夜の色がある。上映後に監督がQ&Aで「前作のマチュカではカラフルな色にしたけれど、今回の作品ではできるだけ自然な色にした」と言っていた。私は行ったことがないけれど、サンティアゴで暮らしたことのある人はこの映画の光を見てなつかしくて胸が痛くなるんじゃないかな。



今日は10月に結婚する友人の式で受付をやるのでその打ち合わせ。他人事だとおもしろいけど、結婚式の準備というのは大変そうだ。



2009年9月16日水曜日

ハンサムな動物





上海の豫園商城で買った剪紙細工。

最近どうにも馬の「きれい」とか「かわいい」という言葉に納まりきらないハンサムぶりが気になる。

2009年9月15日火曜日

わしゃ、よう知っとった。

ロシアに行くなら読んでごらんと、武田百合子の「犬が星見た」をK島さんが貸してくれた。

ちょっとした瞬間を切りとる視覚的描写が秀逸で、読み進めていくうちに自分の頭の中に今まですっかり忘れていた旅先の出来事や風景の記憶がよみがえってきた。場所は全然違うのに、なんだか一緒に旅行をしている気分。

印象的なのが旅仲間の、錢高老人。口ぐせは「ロッシャはたいしたもんや。わしゃ、よう知っとったんじゃ」、1969年に80代でひとりツアーに参加してロシアに行くなんてたいしたものだ。言動はちょっと我儘なところもあるけれど事情をきけば単なる我儘でもなくて、周囲の人にもそんな老人を思いやる余裕がある。読んでいて思わず笑ってしまう。優しい気持ちになる。だから最後に作者のあとがきを読んでほろり。

「私だけ、いつ、どこで途中下車したのだろう。」

そういえば以前「ことばの食卓」も友人から勧められたことがあった。その時はふーんと受け流したけれど、興味がわいてきた。実際にロシアにいる時間は14時間ほどなのだけれど。



2009年9月12日土曜日

Rapido Porque Mañana Viene Mi Novia



どうしてトロフィーをかじるのですか?
本物かどうかを確かめるためですか?

 普通ほかの人はキスするけれど、
 僕はかじるようになって、それを続けてきました。
 これからももっとかじれたらいいですね。

ダブルスを組みたい選手は誰ですか?

 R.フェデラー。

絶対にダブルスを組みたくない選手は誰ですか?
 
 ソダーリング

右と左の二頭筋を見せてください。

 。。。

フレンチキスを試したことはありますか?

 いいえ。

試合が始まる前になんと叫びますか?

 Va, va!!

あなたのホテルの名前と部屋番号を教えてください。

 HOTEL SCRIBE 2xx,
 急いで、明日彼女が来るから。 

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なんだかキュート。
しかも最近は髪の毛が短くなって、より精悍な印象。
男の人だってキスしたくなっちゃう。
↓↓↓↓↓↓



USオープン2009 Rafa Nadal vs Monfils

2009年9月11日金曜日

WE ARE GOLDEN

たまたまテレビで流れてた音楽を聴いて楽しい気持ちになった。



We Are Golden_MIKA

Teenage dreams in a teenage circus
Running around like a clown on purpose
Who gives a damn about the family you come from?
No givin up when you’re young and you want some

Running around again
(Running around again)
Running from running

Waking up in the midday sun
What’s to live for?
You could see what I’ve done
Staring at emotion
In the light of day
I was running from the things that you’d say

We are not what you think we are
We are golden, we are golden.
(We are not what you think we are
We are golden, we are golden)

Teenage dreams in a teenage circus
Running around like a clown on purpose
Who gives a damn about the family you come from?
No giving up when you’re young and you want some

Running around again
(Running around again)
Running from running
(repeat)

I was a boy at an open door
Why you staring
Do you still think that you know?
Looking for treasure
In the things that you threw
Like a magpie
I live for glitter, not you

We are not what you think we are
We are golden, we are golden
(We are not what you think we are
We are golden, we are golden)

Teenage dreams in a teenage circus
Running around like a clown on purpose
Who gives a damn about the family you come from?
No giving up when you’re young and you want some

Now I’m sitting alone
I’m finally looking around
Left here on my own
I’m gonna hurt myself
Maybe losing my mind
I’m still wondering why
Had to let the world let it bleed me dry

We are not what you think we are
We are not what you think we are
We are not what you think we are
We are golden, we are golden

Teenage dreams in a teenage circus
Running around like a clown on purpose
Who gives a damn about the family you come from?
No giving up when you’re young and you want some

Running around again
(Running around again)
Running from running
(repeat)

We are not what you think we are
We are golden, we are golden

2009年9月9日水曜日

ハレーハレークリシュナハレー

東京の緑と道は夜に浮かび上がる。昼間みたい。





夜7時に仕事が終わってから餃子のおいしいお店の高田馬場駅前店に行った。水餃子も焼餃子もおいしいけれど、高田馬場のお店は水餃子のスープに野菜がはいってて心持ちヘルシー。油も少なめ。餃子とビールで乾杯!

そして、奥にある謎の分厚い本の正体は。。



なな、なんとバガヴァット・ギーター。インドの聖なる書。



時は少し遡って、仕事後に集合した友人の右手には謎の分厚い本。

チラリと横目で見て、辞書かしら?まさか聖書?と心の中で思っていると友人が語り出した。仕事前に近くの公園でタバコを吸っていると、近寄ってきた若者に「タバコ1本ちょーだい」と言われたのであげたのだという。

しばらくすると、「もう1本ちょーだい」と言ってきた。正直「え、なんで?」と思ったけれど、めんどくさかったのでもう1本あげた。すると、彼は「お礼に」とこの分厚い本、バガヴァット・ギーターを置いて行った。本と一緒に残された言葉は「いらなくなったらだれかにあげて」。



さて、次はだれの手に?

2009年9月8日火曜日

まず本から

エジプトに関する本を読もうと探している。

でも、古代エジプトの本はうんざりするほどあるのに、現代のエジプトの本が少ない。ピラミッドもかっこいいけれど、気になるのは今生きている人たち。

1995年にノーベル文学賞を受賞したナギーブ・マフフーズの作品は行く前に読みたい。

テーマは「半世紀にわたる急速な社会・政治および文化的変化を目撃してきたエジプトのミドルクラスの関心と夢」。「彼が所属する現代カイロという特殊な社会に対する批判の目を提供するだけでなく、現代の人間が抱える問題に対する普遍的な見方を提供する」ことによって「すべての人類に当てはまるアラビア語の文学を作り出した」と評価されている。

そういえば一巻だけ読んだままの古川日出夫「アラビアの夜の種族」もエジプトが舞台だった。時は来た!



2009年9月7日月曜日

ロシア大使館


トランジットビザ取得のために飯倉にあるロシア連邦大使館に行ってきた。

ガチャンと大きい音をたてて閉まる鉄の扉をくぐりぬけ、ふたつある無機質なドアの右側、入口とある方を通る。進んでいくと領事部の玄関がある。玄関の前で携帯電話で話をしていたスーツ姿の男がこっちをチラっと見てタバコの煙をはきだした。

室内に入ると、ちょっと荒んだ雰囲気の簡素な事務的待合室。番号札をとって、椅子に座る。まわりに目をやると、目の前には日本のパスポートを10冊ほど抱えていてひとつひとつに目をやっている若い女の子。入口にはひざ丈パンツにポロシャツという姿で小型のアタッシェケースを持っている40歳前後の男性。地味な中年の女の人とサングラス姿に金髪のモヒカンがのびてしまった髪型のチャラいふたりの若者の三人組。呼び出し番号の電光掲示板の前でそわそわ慌てた様子で行ったり来たりしている(たぶん)アメリカ人男性。私の斜め前で文庫本を読んでいるトートバックを肩から下げた大学生風の男。

なんだか今にも密室殺人劇でも始まりそうな個性的な面子。

自分の番号が呼ばれたので三つある窓口の一つへと急ぐ。右二つが受付で、一番左が支払い窓口。一番右には大学をでたばかりという雰囲気の若いロシア人。バリバリに固められた金髪の七三がロシア連邦の公務員というイメージそのままでちょっとワクワクした。私の対応をした真ん中の窓口の人は日本人のような顔立ちの無愛想な男の人。こちらを下から上へじろりと睨めつけると書類をよこすようジェスチャー。メキシコの両替屋みたいにふたりの間はガラスで仕切られている。書類も直接コンタクトできないように目の前にある引き出しに書類をいれると向こう側でそれを引いて取り出す。

会話もインターホンで。片言の日本語で「名字が変わったことはないですか?」と訊かれ、「(ビザは)シングルでいいですね」と確認。最期に「いつまでに必要ですか?」と訊かれた。2週間後受け取りだと手数料はかからないので2週間後というと左側の支払い窓口に行くように頭で示された。

隣の窓口ではさっきまで妙にあせっていたアメリカ人が支払いをしていたのだけれど、ニコリともしない担当のロシア人女性に愛想良くヘコヘコしていた。その対比がなんだかおかしかった。私もその窓口で英語とロシア語で印刷されたレシートをもらった。

来た道を戻って外に戻った。鉄の扉が後ろでガチャンと閉まるのを聞きながら、なんだか異空間から日常に戻ったような不思議な感覚。私の対応をしてくれた人があの閉ざされた空間で急に苦しみ出して絶命、疑われるのは私を含めて待合室にいた面々。ロシア大使館に拘束されて、取り調べを受ける。そんなストーリーを想像してニヤニヤしながら六本木駅へと向かった。

2009年9月6日日曜日

なつかしい

小さかったときのお気に入り。すっかり忘れていたけど、この前通りすがりにCD屋さんで流れてる映像を見て思いだした。とにかく大好きだったんだよね。



秋風の ヒュー 忘れもの ヒュー
夕焼け ピーヒャララ
こんもり ヒュー 深い ヒュー
山奥に 風にのって とどいた

つのつの一本 赤鬼どん
つのつの二本 青鬼どん
心うかれて心うかれて 踊り出す

月の瞳 ロンロンロンロン
だんだらつの ツンツンツンツン
ああ 夜は今 踊ってるタンゴのリズム

秋風の ヒュー 忘れもの ヒュー
夜空に ドンドコショ
しんしん ヒュー 暗い ヒュー
山奥に 山彦どんどこ とどいた

つのつの一本 赤鬼どん
つのつの二本 青鬼どん
心うかれて心うかれて 踊り出す

月の瞳 ロンロンロンロン
だんだらつの ツンツンツンツン
ああ 夜は今 夢ごこち
タンゴのリズム

赤鬼と青鬼のタンゴ_尾藤イサオ

2009年9月3日木曜日

東京トライブ

とある出版社の研修に参加した。「東京ファッション観光」といったもの。

大人の社会科見学、メインは原宿の21フォーエバー。とても混んでいたけれど、もう何度か行ったことのある場所なので盛り上がりに欠けたし、六本木ヒルズの森ビル52階でのお昼ごはんも森美術館に最近行ったばかり。周りの人たちは珍しい楽しいといっていたけれど、なかなか本心からあいづちを打つことができなくて残念。

それにしても、男の人のおしゃれってキメすぎて過剰になると少し人を威圧する。何人か参加していた雑誌からそのまま抜け出してきたようなスーツ姿の男の人たちはあまり身近にいないタイプ。立体的カットや無造作なゆるふわヘアに個性的メガネ、トラッド風のカラフルジャケットやピタピタにスリムなストレッチパンツ。一見シンプルなようでいてシンプルからはかけ離れているその姿を見て、なんだか都会の部族衣装みたいだなと思った。





エジプトへの航空券はもう手配済み。アエロフロート。帰りの旅程が過酷。夜中にカイロを出発して次の日の早朝にモスクワに到着、それから14時間待って夜にモスクワを発つのだけれど、せっかくだからその待ち時間にモスクワ観光したい!赤の広場とか、クレムリンとか見てみたいし。

ロシアってもう自由化が進んでいるものだと思っていたけど、まだまだ政府のコントロールする部分が大きい。外国人は自由に旅行できないし、旅行しようと思うとすごくお金がかかる。でも、3日間有効のトランジットビザだと比較的気軽に入国できるみたい。しかも、取得期間2週間だと手数料無料。逆に、お金次第で緊急取得も可能ということみたい。

というわけで、手続きをロシア大使館でしなくてはなりません。