2009年10月13日火曜日

華洋折衷(2日目)


昨日は青山で友人の結婚式にお呼ばれ。アットホームで素敵でした。近頃見かけなくなった教科書通りのスピーチもおもしろかったのですが、一緒に列席していた友人がほかの女性ゲストを見てもらした「みんな羽衣つけてる」という感想が印象的でした。
お幸せに。

旅行先から汚い部屋に帰ってくるのは嫌なので大がかりな掃除をしているのだけれど、なんとなく自分で遺品を整理しているような気持ちになった。その話をS木さんにすると「あ、向田邦子も旅行前にはかならずきれいにしていたらしいですよ。で、唯一しなかったのが最期の旅行らしいです」と言われた。はは。

さて、上海2日目。

朝8時ごろに目を覚ましたのはがりがりと壁をこする音。廊下の壁の改修工事でした。

朝の光の中で、夜は見えなかったことがいろいろわかりました。部屋を出てエレベーターに向かうと目の前を陳健一みたいな帽子をかぶった料理人が行き来しています。昨日の夜の水槽はそういうことだったみたいです。水槽の向かいにある小部屋は50年くらい前からそのままなんじゃないかと思うようなレトロな事務室。窓から射す朝の光の中で老眼鏡をかけたおじさんがひとりでデスクワークをしていました。

1階に降りれば、そこはデパートの中。昨日の夜の男の人たちは夜警だったのでしょう。次々に謎が解けていきます。南京東路にでると、女の人たちがグループに分かれてバドミントンをやったり剣舞をやったり、踊ったりしています。みんな朝が早い。





そのまままっすぐ外灘のほうに歩いて行くと見えてくるのは河の向こうの東方明珠塔、横にはアールデコ調の和平飯店。上海だ!と実感します。和風と洋風が混ざったものを和洋折衷というけれど、同じように中華風と洋風がミックスされたものを華洋折衷というようです。華洋折衷都市、上海。



黄浦江に沿って威圧的に立ち並ぶ租界時代の洋風建築は現存している建物の大半が1920~1930年代に建てられたもの。でも、2010年の上海万博のためか大がかりな工事中で人もまばらだったのは残念。



次は歩いて豫園に向かいます。

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