2009年5月8日金曜日

わからない瞬間


どうすればよいのかわからない瞬間に出くわす。友人の隣の家から、DVの音が聞こえてくるという話もそう。

休日でごった返す駅の中、ひきつった女の人の声。「なんで言うこと聞かないの!!」バチン、と叩く音がした瞬間、小さな男の子のヒステリックな甲高い鳴き声が響き渡った。そして、さらに激昂し、怒鳴り続ける母親の姿。

GW中、上野アメ横の人込みを避けて昭和通りを歩く。御徒町近くの銀行の横で座りこんでいる男の姿に違和感。よく見ていると、不似合いな女物の財布を持っている。しかも、複数。掏りか?いやいやまさか、と思っていると、きれいな緑色の財布をガバっと広げて千円札の束を抜き取り、次の財布に手をつけた。

スターバックスで本を読んでいると、聞こえてきた隣の会話。20代前半くらいの女の子が言う。「これ甘くて、おいちぃ」。思わず横目で女の子の顔を確認。すると、彼女はもう一度言った「これ甘くて、おいちぃね」。ある意味、私の認識を揺るがした瞬間。

パンデミック、パンデミックと言われていた冬だったけれど、メキシコから、しかも豚で来るとは。。メキシコの今の話を聞くと、経済危機と相俟って社会の状況は決していい状態ではない。でもみんなどこかのんびり。学校を休みにしても、小さい子供の面倒をみてくれる人がいない家庭では父親や母親が自分の職場に連れて行くからあまり意味がないという話をした後に、México es un chiste(メキシコそのものがジョークだよ)とメキシコ人の人が言った。



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