いろいろとつめこみ過ぎてぼやけてしまった感じがしないでもなかったけれど、展示されていた鉄製の義手は「科学(医学)と芸術が出会う場所としての身体」というテーマの象徴ともいうべき美しさ。でも、見た目は繊細だけれど使うとなると、重そう。ほかにも17世紀から18世紀頃の象牙でできたミニチュア妊婦解剖模型や女の人の身体のお腹の部分をめくると内臓と胎児がびろーんと見える仕掛け絵本のような医学書はキッチュなかわいさがある。
とくに印象に残ったのがWalter SchelsとパートナーBeate LakottaのLife Before Deathシリーズ。病で人生の時間があまり残されていない人たちの写真を本人や家族の了解のもとに撮ったもの。左に生前、右に死後まもなくと並べられている。ちょっと涙がでた。同情とかではなく、生と死は連続しているけれど決定的に断絶しているということが2枚の写真で迫ってくる。
見終わって展望室に行くと見えるのはきれいな東京の夜景。東京タワーもクリスマス仕様。でも、撮りたい時にいつもカメラを忘れてしまう。
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