2009年6月4日木曜日

今はここが真ん中さ!

どうしてこんなに多くの人が村上春樹の「1Q84」が買うのか。どうしていろいろな人が村上春樹をいいというのかわからない。一度、大学生のころに「ノルウェイの森」を薦められて読んだときの感想は、ふーんという感じ。「最近の小説なんて読まないさ。今になっても読み継がれて名作のほうがいい。それだけ認められているってことだからね。ははん」といったようなことを主人公に言っていた先輩くらいしか印象に残っていない。

漫画家の日本橋ヨヲコが以前あるインタビューで、なんとなく冷めた感性の持ち主であった自分が阪神大震災で偶然居合わせ被災して、意識が変わったと言っていた。うろ覚えだけれど、世界には”感動的なこと”というのが実際にあって、それに素直に感動していいんだ。人間はいつか死ぬ、だったらやりたいことやった方がいいと思ったという。

シンプルなことなのに、シンプルすぎてうまく折り合えない。素直じゃないなー、と思ってまたふてる。でも、最近人と話しているうちに実に思う。ポジティブなことは本当に重要だ。前向きな人はついつい応援したくなる。勢いがある。だからみんながいいというものもきっといいんだろう。

ということで、村上春樹の「東京奇譚集」を買って読んでみた(折り合い)。偶然にも内容はここのところ私の頭の中を占めている、すぐに忘れ去られてしまうような運命の話。ふーむ。こんな東京もあるのかなと違和感。嫌いというのでもないのだけれど、おもしろいだとか、素敵だとかとは違う妙にゾワゾワする感覚。そして、それとは別に、些細なところが鼻につく。と思ったのは最初の方。最後の猿のその突拍子もなさはおもしろかった(素直)。

2009年6月3日水曜日

運命ポイント

先日もここに書いた運命の話。
きっとみんなそんな経験があるだろうと、ちょっといろいろな人の『運命』を収集してみようと思い立ち、運命的な話をしてくれと周りの人に頼んでみました。ポイント制です。運命度の高さによって、ポイントがつきます。ちなみに、乗り違えた電車から降りて父妹に会った話は100ポイント、1週間に同じ人に2度偶然会った話は50ポイント頂きました。

旅先のお城の天守閣で昔の同僚と会った話 30ポイント

コンビニから出てきたら前を美智子様の車が通ったので思わず手を振ったら皇后さまが手を振り返してくれた話 20ポイント

ふとある人のことをなんとなく思い出したらその日ひさしぶりにその人から連絡がきた話 5ポイント

仕事から家の帰り、最寄り駅で親と出会った話 5ポイント

。。ただの偶然になってきています。かといって運命と偶然の違いは明確ではないのですが。狂気的な感じや眩暈のような高揚感が欠けているように思います。もっと質の高い『運命』を探し出すためにはきっといろいろな人に話をきかなくてはなりません。

貯まったポイント数でなにかの運命と交換できるとしたらどんな運命がいいでしょう?小粒でもピリリと辛い山椒のような運命で日々の生活がちょっとおもしろくなるくらいがいいと思うのですが。20から50ポイントくらいが目安でしょうか。

2009年6月2日火曜日

Fatal!!!!!!!!!!!!

ver,
que ya no piensas en mi
que ya no crees en la gente
que tomas pastillas rosas
y te has vuelto nihilista
y sueñas con no soñar
entraria en tu luz
con una canción sencilla
tres notas y una bandera
tan blanca como el corazón
que late en tu cuerpo de niña

estaria tan lejos de ti
que ya no recuerdo el momento
en que te dije por última vez
que el cielo se estaba abriendo
y se abre bajo tus pies
y quiero que vengas conmigo
a cualquier otra parte

ver,
que no sabes decir que no
que vivo en pisos oscuros
y tengo dos mil razones
para olvidarme de todo
y no pensar mas que en tu voz
entraria en tu luz
con una canción sencilla
tres notas y una bandera
tan blanca como el corazón
que late en tu cuerpo de niña

estaria tan lejos de ti
que ya no recuerdo el momento
en que te dije por última vez
que el cielo se estaba abriendo
y se abre bajo tus pies
y quiero que vengas conmigo
a cualquier otra parte



Dorian-Cualquier Otra Parte

2009年6月1日月曜日

低血圧と運命の因果関係



2週間前に産まれた甥の様子を見に行った。満腹になって眠りについた甥の横で姉と話し込んでいると楽しそうな笑い声が聞こえた。見ると嬉しそうに目をつぶったままニコリと笑っている。アンドロイドは電気羊の夢を見るか?という小説があるけれど、産まれたばかりの赤ん坊は一体どんな夢を見て笑うんだろう?

ここ2カ月ほど低血圧が酷かったので、ヘム鉄のサプリメントを飲み始めて1週間。倦怠感やめまいがなくなってだいぶ調子がいい。思考もスッキリしてきた。低血圧のときは頭がよく働いていないので、間違えて反対方向の電車に乗ってしまったりする。間違えたことに気がついて慌てて次の駅で降り、ふと横を見ると父と妹が偶然立っていたことが以前あった。

そういえば今回の低血圧でも1ヶ月で2回も同じ知人に偶然出会った。1度目は池袋で、2度目は上野で。東京は案外狭いな、と思ったけれど、それとも低血圧が誘発した運命だったのか。。そんなことってあるのだろうか?それに、運命ってもっとこうベートーヴェンの楽曲みたいなものじゃないの?ずいぶん軽くて80年代のポップスみたい。↓まるでこんな感じ。

2009年5月31日日曜日

板橋のラスベガス


レッドロブスターで高校時代の友人の誕生日会。仕事の都合で1時間以上の遅れ。池袋で心が折れてあきらめそうになったけれど、電話をしたら待っているという。少し黄ばんだ蛍光灯の東武東上線各駅停車に揺られて、上板橋まで。友人のアバウトな指示に従って着いたのは、落ち着いたジャズの流れるアメリカンな装いの店内。向かいにはトヨタレンタリースとパチンコ店のまばゆい光。



なかなか会う機会のない友人というのは過去からの使者、または刺客ともいうべきもの。時間の経過とともに封印したはずの記憶が突然現在に甦る質問というのは想像以上に暴力的。痛くないけれど、やたら血が出る大人ニキビみたい。その点、この日のメンバーは7年ぶりだったり、前に会った時のことが思い出せなかったりしても、軽く「ひさしぶり」の一言でOK。もう子供が3人いて、最初の子がもう小学生だったり(その夜は子供達に、大人しか行けないすごく面白い所に行くといって家を出てきたらしい)、ほかの一人は知らない間に結婚離婚していたりもするのだけれど。

今度出席する結婚式で吹奏楽部で一緒だった花嫁とともにエアートランペットをしようかなと思っていると誕生日の主役が言う。結婚式に勇猛なトランペットの音色を、しかもエアーで。笑いが止まらなくなったけれど、せっかくなのでレッドロブスターの昔のCMの曲を歌いながらみんなでエアーセッション。



今度会うのは一体いつだろう?

2009年5月14日木曜日

浮かび上がる

みごとな心霊写真をある人に見せてもらった。

関西のある山にハイキングに行った写真。濃く深い霧に包まれた森の中の朽ちかけた山小屋。暗くて何も見えない室内に入り、フラッシュを用いて適当に撮った4枚だという。

最初の3枚は室内であるにも関わらず、写真一面に霧のような、白いカビのようなものが写っていて、見ようによっては骸骨のような、人の顔のようなものが浮かび上がって見える。でも、なにより不思議なのは最後の1枚だけが鮮明に写っていたのだけれど、そこには30年前にその山にハイキングに来てそのまま行方不明になってしまった女の人を探す年を経て古びたポスター。

とても感心したのだけれど、好きな音楽がヒップホップだという答えが私たちの決定的な方向性の違い。好みのまったく違う人と話すと逆に自分の輪郭が見えてきておもしろい。

12日にスペインの歌手、Antonio Vegaが亡くなった。メキシコの映画Amores Perrosのサントラで知った人。Lucha de Gigantes。ひさしぶりに聴いたら、忘れていた風景が頭の中に浮かんできた。



2009年5月8日金曜日

わからない瞬間


どうすればよいのかわからない瞬間に出くわす。友人の隣の家から、DVの音が聞こえてくるという話もそう。

休日でごった返す駅の中、ひきつった女の人の声。「なんで言うこと聞かないの!!」バチン、と叩く音がした瞬間、小さな男の子のヒステリックな甲高い鳴き声が響き渡った。そして、さらに激昂し、怒鳴り続ける母親の姿。

GW中、上野アメ横の人込みを避けて昭和通りを歩く。御徒町近くの銀行の横で座りこんでいる男の姿に違和感。よく見ていると、不似合いな女物の財布を持っている。しかも、複数。掏りか?いやいやまさか、と思っていると、きれいな緑色の財布をガバっと広げて千円札の束を抜き取り、次の財布に手をつけた。

スターバックスで本を読んでいると、聞こえてきた隣の会話。20代前半くらいの女の子が言う。「これ甘くて、おいちぃ」。思わず横目で女の子の顔を確認。すると、彼女はもう一度言った「これ甘くて、おいちぃね」。ある意味、私の認識を揺るがした瞬間。

パンデミック、パンデミックと言われていた冬だったけれど、メキシコから、しかも豚で来るとは。。メキシコの今の話を聞くと、経済危機と相俟って社会の状況は決していい状態ではない。でもみんなどこかのんびり。学校を休みにしても、小さい子供の面倒をみてくれる人がいない家庭では父親や母親が自分の職場に連れて行くからあまり意味がないという話をした後に、México es un chiste(メキシコそのものがジョークだよ)とメキシコ人の人が言った。