3人で赤ワインを2本と焼酎を1本空けて始まった先週の月曜日。渋谷ののん兵衛横丁で自分の父親ほどの歳の人が「この世界に神様はいない。あるのはエネルギーだけ。でも、考えがそこにたどり着いた時にはとてもさみしかったよ」と言った。
次の日の火曜日は朝の6時半に起きて仕事。
水曜日も朝は6時半、夜にはアルゼンチンからオシャレな靴やら小物などを輸入している方とごはん。自分が気にいった素敵なものを世界中から買いつける。自分だったら?と考える。たとえば去年行ったエジプト。南部ヌビア地方の銀のピアスと把手。
木曜日も6時半起き。ペルシアの詩と太宰治。
人間失格に引用されているルバイヤート。
「無駄なお祈りなんか止せったら
涙を誘うものなんか かなぐりすてろ
まァ一杯いこう 好いことばかり思出して
よけいな心づかいなんか忘れっちまいな」
「みんな聖経よみ違えてんのよ
でなきゃ常識も智恵もないのよ
生身の喜びを禁じたり 酒を止めたり
いいわ ムスタッファ わたしそんなの 大嫌い」
「どうにもできない情慾の種子を植えつけられた許りに
善だ悪だ罪だ罰だと呪わるるばかり
どうにもできない只まごつくばかり
抑え摧く力も意志も授けられぬ許りに」
午後は庭園美術館のロシア構成主義展。
写真とグラフィックデザインがすばらしい。
妙に印象に残ったのはマヤコフスキーのほとばしる商業文。
「招いていようとなかろうと
頼んでいようとなかろうと
お客はあなたの家へ
かならずやってきます
早くごちそうしなくっちゃ
でも家にはなにもない
パンはひからび
バターはネコが舐めちゃった
どうしよう……
状況は絶望的だ
さあ急げ
「お茶受けクッキー」を買いに行け
モスセリプロムの赤い十月社のクッキーは
コッペパンよりおいしくてお得
売店はどのアパートからもほんの二歩
どんな横丁にだってお店がありますよ」
金曜日は満月、大失態。帰りに本屋に寄って友人にジュンパ・ラヒリの「停電の夜に」を勧めたら、お礼にと高野文子の「るきさん」をいただいた。
土曜日はおしゃべりばかり。友人が使った「バイアスがかかっている」という表現がある人にぴったりで、でも自分からは出てこない表現で気にいった。当分やたらと使うかもしれない。
恋人よこれが私の一週間の仕事です ♪テュリャ
今週の買物。アルゼンチンのネックレス(裏はバラの形になっている)と構成主義展のプログラム。このネックレスも宗教モチーフだけれど、どうにもロザリオを「オシャレ」として身につけることに抵抗がある、ような気がする。
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