2010年2月27日土曜日

5月広場のおばあちゃん

日本有数の進学校の生徒たちも利用する最寄駅。朝ちょうど仕事に行く時間帯は通学途中のその男子校生を大量に見かけるけれど、黒い学ランを身にまとった彼らは没個性的で全然見分けがつかない。そんな集団の中に、学ランの上に真っ黒でクラシカルなトレンチコートを着た男の子がひとり。こういうダンディズムは好き。

気になった記事をひとつ。

反対運動に対して厳しい弾圧をおこなっていたアルゼンチンの軍事独裁政権(1976-1983)。社会主義や共産主義といった危険な思想から守るためとして、反体制派の人間や妊娠している活動家の女性たちを逮捕、抑留し、秘密裏に出産させその子供たちを当時の体制に協力していた人間の家族に養子として迎え入れるというシステムが存在し500人もの赤ん坊が行方不明となっている。またその父親や母親も行方不明のままであり、その数は何千人にもおよぶ。

行方不明になっている若者の母親が大統領府の前に位置するPlaza de Mayoに毎週木曜日に白いスカーフを巻いて集まり政府に息子や娘を返してくれるように抗議するようになったのは1977年の4月30日。Madres de Plaza de Mayoと呼ばれるようになった。
そこから発展して、行方不明の孫たちの身元を探すために活動しているのがAbuelas de Plaza de Mayo。101人目の「行方不明の孫」の身元が確認されたというのが2月24日のEL PAISの記事、El reencuentro 101 de las Abuelas de Plaza de Mayo

一方で、インターネットでおばあさんたちの活動に関連する動画など見ていると、「そうは言っても、行方不明になった人たちは”テロリスト”。関係ない人たちの命を奪っていたのだから治安を守るためには仕方のないこと」など少なくないコメントが軍事政権を擁護しているアルゼンチンの不安定さ。

でもやはり暴力はいけないよ。

2010年2月25日木曜日

振り返ればやつがいる

もう春だから、暖かかったから、地面から3センチ体が浮いてるような1日。思いがけないところで友人に出会うも気づかず、後ろから引っ張られて驚くこと2度。通常は出さない高音で奇声をあげ、周りから白い目で見られる。これだから春は嫌い。

2010年2月23日火曜日

週末の成果

ずっと欲しくて探していた長靴。コレ!というのに出会った。お店の人の話ではスロヴァキア製だという。あまり馴染みのない国でつくられたものがいろいろなところを旅してきて私と出会ったことにときめいたけれど、調べたらフィンランドの会社。Nokian Footwear
考えると、近頃はZARAなどのタグも見ればモロッコやエジプト、ポルトガルなど製造国はエキゾチック。日本では世界中のいろいろなものが手に入る。なにはともあれ、雨の日が楽しみ。

散歩の途中で購入したふくろうサブレ。真ん中に焦点をギュッとあわせる写真が撮りたくて練習したけれど、うまくいかず。何度もシャッターを押すと、ふくろうは意味をなさない線と面になった。

ひさしぶりに天気がいいのでラジオを聞きながら掃除して友人にもらったおみやげを再発見する。ベトナムと奈良。

2010年2月13日土曜日

2010年2月9日火曜日

HER ABCENSE FILLED THE WORLD

先週の日曜日に新宿で観たのは「中川家の立ち話」。テレビそのままの中川家がでてきた劇場は思いのほか小さくて、不思議な雰囲気だった。生、ライブ、臨場感。音楽のコンサートともまた違う。

途中からでてきたゲスト、ハリガネロックの節約話はおもしろいというよりも感心する話。ただ、2、30円を節約するためにわざわざ近くの金券ショップでクーポンのようなものを買ってからマクドナルドに行くかというと、大きな疑問。凝り性なのだろうと思いつつ、常に男性の凝り性ほどめんどくさいものはないと切って捨てる友人を思い出した。その友人はとくにこだわりだらけで説明の多い「男の料理」を嫌う。

木曜日。去年の5月に産まれてハイハイを覚えたばかりの甥にひさしぶりに会いに行こうか考えた。妊娠して産んだはいいけれど育てられないので姉夫婦に育ててもらっている実の子に会いに来たような気持ちで、だれも見ていない時にこっそり甥を抱いてみようかと思ったけれど、考えを変えて東京国立近代美術館に行くことにした。この前こずえさんが東京に来たときによかったと言っていたので。ウィリアム・ケントリッジ―歩きながら歴史を考える、そしてドローイングは動き始めた…William Kentridge What We See & What We Know Thinking About History While Walking, and Thus the Drawings Began to Move。



なにか大切なことだったような気がするのに不明瞭であいまいな夢の記憶が蘇えってくるようなおもしろさ。

そしてこの前の日曜日は、2月20日から公開のメキシコ映画、ルドandクルシのイベント。最近活躍しているメキシコの3人の映画監督、アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ギジェルモ・デル・トロが設立した制作会社、チャチャチャフィルムズの一作目、RUDO Y CURSI。こういうイベントって内容がグダグダのことも多いけれど、メキシコの地ビールCerveza Tijuanaを1本とメキシコ料理で1500円。野谷文昭先生のお話も聞けて満足。あまり日本で食べたメキシコ料理をおいしいと思ったことはなかったのだけど、もう一度食べてみたいと思った。どこのお店で食べられるんだろう?最後にはRUDO Y CURSIの劇場鑑賞券も抽選でいただいて払ったお金以上の利益を得て帰ってきた。メキシコのスペイン語が楽しみ、güey!!

2010年2月6日土曜日

Ya Lo Pasado Pasado

起きたことはもう過ぎ去ったこと。取り返しはつきません。
4年前の亡霊が3人生き返ってきて会いに来たような週末。
身震いした。

Ya lo pasado, pasado
No me interesa
Si antes sufri y lloré
Todo quedó en el ayer,
Ya olvidé, ya olvidé
Ya olvidé

Tengo en la vida por quien vivir
Amo y me aman, (soy feliz)
Ya nunca más estaré
Solo y triste otra vez,
Es el ayer, ya olvidé
Ya olvidé

Pido un aplauso para el amor
Que a mí ha llegado
Mil gracias por tanto
Y tanto amor
Vivo enamorado,
Y me he enamorado
Que feliz estoy
Ya todo he olvidado
Ya todo el pasado
Ya le dije adios (ya lo olvidé)

Pido un aplauso para el amor
Que a mí ha llegado
Mil gracias por tanto y tanto amor
Vivo enamorado,
y me he enamorado
Que feliz estoy
Ya todo he olvidado
Ya todo el pasado
Ya le dije adiós


Maldita Vecindad_Lo Pasado Pasado

2010年2月1日月曜日

再会



2、3日前に、元職場の友人とひさしぶりに会ってお茶をしました。場所は御徒町の喫茶店、丘。近況を伝えつつ、最近の買い物やら旅やらちょっとおもしろいと思ったことを話す。一緒に働いていたころのように頻繁には会えないけれど、関係が風化せずにいろいろな話をできるのは素敵なことです。